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延壽寺第三〇世住職 竹内 煌雲(こううん)上人
昭和三十七年、東京都足立区生まれ。
戦争体験による強い哀しみと、法華経信行者である宮沢賢治の精神に影響を受け出家した竹内泰存上人を父親に持つ。
生家が日蓮宗の教会であったため、幼少の頃より仏の教えに親しむ。
大学入学と共に仏門に入ることを決心し、以来自らに厳しい修行を課す。
世界三大荒行のひとつにも数えられる「大荒行(だいあらぎょう){注1}」を五度経験(五行成満)。
平成二十一(2009)年十一月より延壽寺住職を務める傍ら、身延山{注2}にて法器育成など、後進の指導にも当っている。
学生時代は柔道(講道館・初段)や野球に熱中するなど、体を動かすことが好き。
こうして現在、「足の神様・日荷上人」を祀る延壽寺住職に就いたことに、深い縁を感じている。
2010年春、境内にて
{注1}大荒行(だいあらぎょう)について
「世界三大荒行」の一つといわれる日蓮宗の祈祷。
千葉県・大本山正中山法華経寺にて毎年十一月一日から翌年二月十日までの百日間に渡り行われ、全国の日蓮宗僧侶が自ら志願し入行。
大荒行に入行できるのは、修法規程に則った僧侶のみ。
荒行僧は毎日早朝三時前に起床。
午前三時から午後十一時まで、三時間ごとに計七回寒水に身を清める「水行」を行う。
その間はひたすら読経。「万巻の読経」、「木剣相承」、相伝書の「書写行」を行う。
食事は朝夕二回の白粥。
寒さや空腹、眠気に耐えるこの精神鍛錬に励むことで、祈りの力を鍛える。
{注2}身延山(みのぶさん)について
山梨県南巨摩郡身延町と早川町の境にある山で、標高は1153メートル。
山麓には日蓮宗総本山、久遠寺がある。
久遠寺の山号でもあり、別名としても用いられている